Case Study <6> 〜お母さんを地獄へ送りたい女性
ある男性から予約の電話がありました。
「妻の浄霊をしてほしいのですが」と電話ごしに言われました。
お電話で奥様のお名前を伺うと、その波動からも、たしかに憑依をうけていることがわかるほどでした。
そして予約の日
Fさん(奥さん)はご主人に抱き抱えられるようにしていらっしゃいました。
Fさんの顔は土色で精気を吸い取られているようでした。
「妻は憑依のせいで何もする気にもなれず、色々な所に浄霊に行きましたが、その時だけは元気にはなるのですが、またすぐに憑依をうけてしまいます、もう限界です。お金も続かなくなってしまいます。」ご主人は言いました。
Fさんを視ていくと子供の頃、とても大変な想いをして育たれたようでした。
「子供のころ大変ご苦労されたようですね、お母様とのことでまだ消化できずにいることがあるのですね」
Fさんは話しました。
「ずっと私と弟は母に虐待をうけ育ちました。
そして母はギャンブルでお金をつかい、私たち兄弟がアルバイトをしてもって帰って来たお金にまで手をつけてしまいました。
そして母は自殺しました。
最後の最後まで自分のことしか考えていませんでした。
自殺をすると成仏できないと聞いています。
母は死んでまでも私に憑依して私を苦しめます。
何度浄霊をしてもらってもすぐに戻って私を苦しめます!」
(この時のFさんの顔は人の顔とは思えぬほどの形相になっていました)
「母を地獄におとしてください!!」Fさんは叫びました。
ずっと視ていくとお母様はFさんに憑依などしていませんでした。
母を恨み憎しみ許せないFさんの負の想いに未浄化なものが同調し、Fさん自身が未浄化霊を引き寄せているのです。
私はそのことをFさんにお伝えしました
むしろお母様は心配そうにFさんを見て
「この子を救ってやってください、お願いします、お願いします」
と私に頼んできます。
生前のお母様の心の内も視えてきます。
お母様はまだ子供たちが小さなうちにご主人と離婚をされました。
ご主人に他に女性ができたことが原因のようでした。
お母様は父親がいなくても立派に子供たちを育てなければという思いが強く、厳しく育てるうちに虐待となってしまったようです。
お母様は新しい男性をつくる訳でもなく必死に働いている姿もうかがえます。
そしてそのストレスからギャンブルにはしり、自分自身でもとめられなくなってしまったようです。
そして毎晩のように子供たちの寝顔を見ては、ごめんね、ごめんねと泣いていました。
自殺をしてしまった訳も
老いた時、そんな自分の面倒を子供たちにみさせる訳にはいかないと子供たちを思う気持ちからしてしまったことでした。
すべてをFさんにお伝えしました。
メッセージ
お母様を母としてではなく一人の人間として見てあげてください。
お母様の魂はまだ幼かったようです
けれど、その背景には、弱いながらも懸命に頑張っている姿が視えます。
Fさんは少し考え
「今すぐに母を許すことはできないかもしれません。でも許す努力をしてみます」
その段階で、Fさんから未浄化霊はずいぶんとなくなりました。
Fさんの波動が上がったのです。
そしてFさんと約束をしました。
メッセージ
Fさんの今世での出来事はFさんのカルマでもあるのです。
Fさんのカルマは“許す”
お母様は自分自身がカルマを背負ってまで
Fさんのカルマ解消のお手伝いをしてくれたのです。
だから約束してください
今まだのこりの未浄化霊の浄霊をします。
そのかわり、今の気持ちをもち、憎しみ恨みの気持ちを少しずつでもいいのでなくしお母様を許す心をお持ちください。
そうでなければ、あなたはまた同じことになってしまいます。
そうお話するうちにも随時、憑依がとれていきます。
そしてFさんは(ご主人も)
「約束します」
と言ってくださいました。
浄霊をおこない、帰りには顔色も顔つきもかわり
「なんだか軽くなって、視界が明るくなりました」
とこられた時とは別人のようになり帰っていかれました。
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